後書き


完全オリジナルで少し長く続く企画物、それならいっそ皆で創れるものにしたいと思い、『Advance Century』を考えました。
これは、そのメイン・ストーリーの四年前の物語です。

『シグルド』という名前は、神話等で有名な『ジークフリート』の別の読み方で、意味する人物は全く同じ人物です。因みに、一話の最後に出てきたシグルドの父親、『ザイフリート』というのも、ジークフリートの別名です。
また、『ブリュンヒルデ』というワルキューレにはちょっとした物語があります。
『ワルキューレたちはオーディンに忠実で、決して逆らわないが、ブリュンヒルデはオーディンの真意を汲み取って死ぬべきだった戦士を助けます。彼女は、罰として眠りのルーンを受け、恐れを知らぬ勇敢な戦士が現れるまで眠り続けることになりました。数十年後、彼女の眼を覚まさせたのは、かの英雄ジークフリート、またの名を竜殺しのシグルドである。』
とまぁ、こんな物語があります。
このプレリュード・ストーリーでは、この話を設定に取り込みました。
死ぬべきだった戦士、シグルドを助けたブリュンヒルデは、シグルド自身の手によって封印されます。本当はシグルドの役割は逆なんですけどね。
で、シグルドはシグルドでやっぱり竜と戦ってもらいましたし。ジークフリートが戦うならファーブニルでしょう、やっぱ。
グリーナはメイン・ストーリーの主人公の一人ですから、あの後の事もまた書く事になるでしょう。
予想以上に長く続きそう……。大丈夫かな、自分。

何はともあれ、とりあえずこれでプレリュード・ストーリーとしてのシグルドの物語は終わりです。
これから始まるのは、四年後の世界での物語りです。本当はそっちがメインなので、プレリュードよりも長くなりそうです。結構時間もかけたので、それなりの作品にはなると思います。

ここまでの設定でサイド・ストーリーを書いて頂いたKaiさん、ありがとうございました。
今度はまた物語の核心に迫れるような設定が使えると思いますので、他の方も宜しければサイド・ストーリーをお送り下さい。短編長編問いません。随時募集中です。

読んで下さった皆さん、ありがとうございました。そして、また新たに始まるメイン・ストーリーの方も宜しくお願いします。


――白銀
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