プロローグ


宇宙世紀0268・・・。
8年前に起きた、戦争で壊滅状態に陥った地球議会軍の復旧は、完全とは行かないが、全ての機能と活気を取り戻しつつあった。

宇宙世紀0269。
各セツルメントも、議会軍の復旧に手を貸す者も少なくはない。
そのため、復旧は予定よりも大幅に早く進んでいた。
しかし、その結果、2度に渡る戦争を勝ち抜いた為もあってか、議会軍は増長し始め、今後現れる可能性も捨てがたい、新たなる敵勢力に対する為の新兵器開発に乗り出した。

そして、宇宙世紀0270。観光セツルメントとして有名な、チャリンズセツルメントで、事件が起きた。
核5個分の核爆発が起きたのである。その中心元は議会軍開発工場であった。その爆発のせいで、セツルメントは壊滅、人口と観光人数を含めた、16万人の命が失わられた。

しかし、議会軍はその原因を自分側だと認めず、議会軍に反発する、テロリストの仕業として、公式会見をした。

宇宙世紀274。テロリストの仕業と、信じ込んでいる民間人の想いとは裏腹に、核爆発が起きてからの4年間、何も起きなかったのである。
それに対し、何かの策を考えていた議会軍の上層部に、ある一通の定期メールが届いた。

内容は、以下のとうりである。
「我々は、議会軍の行動に反発する者。革命を起こす者。我らの名は、FW・R(フェダール)。2月28日、我々は議会軍の全戦セツルメントのアースセツルメントを破壊する。」

その後、アースセツルメントは、謎たった数機と戦艦数隻の艦隊に破壊されてしまう。この出来事がきっかけとなり、議会軍とフェダールの争いは始まる。

「これは、4年前に核爆発を!テロを起こした、奴らである!我々、議会軍はFW・R(フェダール)を名乗るもの達と戦うことになる!」
議会軍の将軍の一言により、議会軍とフェダールの前面戦争が始まった。チャリンズセツルメントを破壊させた組織として、汚名を被されたフェダールを許す人間は少なく議会軍を初めとするセツルメント統合軍も敵対組織となっていた。
しかし、その核爆発の真実を知るものが、段々とフェダールに集い、後には、議会軍と同等の戦う戦力までとは行かないが、戦うだけの力を持つまでに至る。

そして、宇宙世紀0275。
フェダールの公式宣戦布告の会見が行われる。
そこには、髪の色が薄い青で、一見貴族を思わされる人物と、金髪で、目の部分を影で隠れている人物の2人が居た。

それと同時に、議会軍も、軍の艦隊とは別に独立艦隊を設立。そこには、歴戦の勇者のモロキ・グレンを初めとする、エースパイロット達が集められた。その名を、ディスターブ隊。
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