第一話 「謎多き戦い」 カタ!!カタカタ!! ブレイジング部隊の量産MS、ラ・ムジィック。その武装追加した自分専用機のOSをセイル・ギアはいじっていた。 「よし!!終わった!!」 そう言って、セイルは立ち上がり、何処かへ、歩いて行ってしまった。 「ふぅ〜〜・・・よし!!」 大きい深呼吸をした後、セイルは軍服をきちんとし、ドアの前に立った。 プシュー・・・。 ドアが開いた。ここはブレイジング部隊の指揮艦のバラスートである。セイルはブリッジに居た。バラスートの艦長、グローバー・ギア大佐が、セイルに問いかけた。 「どうした?セイル少尉?」 セイルはと言うと・・・。 「父さん・・。今日何の日か知ってるでしょう?」 大佐に敬語も使わないでいた・・・。 「いくら、父親でも、上官には敬語を使えと言ってあるだろ!!」 「そう、カリカリすんなよな・・・。」 この2人は親子。本来なら、上官には敬語だがグローバーがほぼ、許しているのであまり問題は出ていない。 「今日は、俺の誕生日!!忘れたのかよ!!」 「そうだったか・・・。忘れていたよ・・・。」 セイルはあきれた。 「はあ・・もういい・・。あっ!!そうだ、もう一つ聞きたいことがあったんだけど・・・。」 「何だ!?」 グローバーは新造戦艦のバラスートの内部のファイルを見ていた。 「前から、気になってたんだけど、人類進化計画・・・親父これどういう意味な分け・・・?」 ファイルを閉じ、グローバーは口を開いた。 「人類進化計画・・・か。私の知ってる限りでは、今、現代で戦争を起こし、シグマが勝てば人類が進化するそうだ・・・。」 セイルは意外な返事に、戸惑った。 「そ・・・そんな事って・・・、保障でも有るのか向こうは!!」 「さあな?奴等が考えることなの現状では分からん。」 人類進化計画・・・この言葉は、戦争の引き金の言葉だった。内容はシグマの上官数名しか知らないと言われており、生放送でも、その全貌は明らかにはされなかった・・・。 「艦長!!シグマの部隊をレーダーに捉えました!!」 戦闘オペレーターのロムが叫んだ。 「よし、ロム。第一戦闘配備だ!!」 そう言ってグローバーは非常時ボタンを押した。 「総員。第一戦闘配備。繰り返す・・・・」 ロムの声が艦橋に響いている中、セイルとモロキはマックスから作戦内容を言われていた。 「いいか。今回の作戦だが、シグマの部隊は大きく分けて、2つに散開している。1つの部隊は、まっすぐバラスートの方に接近しているが、もう1つの方は、ポイント3061で待機している。今回、2人には、このポイント3061の部隊を叩いてもらう。数が2、3機程度だから、大丈夫だ。前の部隊は我々が叩く。その隙にお前たちは、このポイントまで向かえ。あと、この作戦は、お前たちの専用機の実戦テストも兼ねている。この一戦でMSを自分の物にするんだ。」 「了解!!」 〜戦闘ブリッジ〜 「ロム。MS発進だ!!」 グローバーが叫んだ。 「了解!!MS、発進どうぞ!!」 〜艦橋〜 次々とMSが出て行く中、マックス少佐が声を上げた。 「いいか!!我々はシグマの地球汚染を食い止めなければならない!!私たちの維持を見せるんだ!!」 作業員の通信が入った。 「マックス少佐、出てください!!」 「おぅさ!!」 キィィィ・・・ドシュゥゥゥ・・・!! 「ラ・ムジィックLタイプは、バラスートの護衛に付け!!Dタイプは、バラスート対空防御だ!!Aタイプはビームシールドを展開しつつ、私に続け!!」 ラ・ムジィックには、3タイプがあり、Aタイプは接近戦を試みた普通のMS。Lタイプは後方からの援護を目的としたMS。Dタイプは守備を前提に開発されていた。 「セイル。予定どうりだ。ポイントに向かうぞ!!」 「わかってる・・・!!」 2人はフルスピードでポイントに向かった。 |
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